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・疾患の理解、一般的な看護についての知識はあると思われ看護計画は立案できる
・家族間での、会話を持つことのできにくい環境にあるのではないか。
・生活の中での役割が与えられていないのではないか。
・感動や気づきの場面があれば、積極的に行動できるのではないか。
・自己理解、自己肯定が低いのではないか。
・本学生は、3年生の3か月目であり、基礎科目・専門基礎科目は終了し成人看護実習も2年時に経験している。
基礎実習IIIでA子は、展開の早いヘルニア手術後の患者の看護を経験したことで身体的面を中心にアセスメントした看護展開になり、精神面・社会面の問題抽出が不十分である。
6. 教材観
・S氏を通して、慢性呼吸疾患をもち身体的ニードの障害された患者の援助を学ばせることができる。
・S氏を通して、老年期の女性の社会的立場と役割を理解することができる。また、それが阻害されることによる精神的な影響を知ることができる。
・S氏を通して、慢性気管支喘息の主要な症状と検査・処置、それに伴う看護を学ぶことができる。
・S氏の看護を通して、老年期の遠慮深い患者とどのような人間関係(コミュニケーション)を展開いていけばよいのか追求する態度を養うことができる。
7. 指導観
・老年期である女性患者の特徴について、身体面・精神面・社会面から把握し統合させたい。特に前回、希薄であった精神面と社会面を把握させたい。
・慢性期の呼吸器疾患患者に、どのような規制があるのか、どのような認識をしているのかを理解し、基本的な援助と方法(入院前の生活習慣にそった)を実施させたい。受け持ち患者を通して慢性気管支喘息の病態生理を理解させ、その主要症状と看護を学ばせたい。
・人間を好きになり、看護する喜びと達成観を味わわせたい。
・清拭を通して老人とのコミュニケーションの取り方を学ばせたい。
・この患者に必要な清潔の援助を学ばせたい。

 

 

 

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